トロント大学交換留学 Diary

トロント大学の交換留学を終えたほとりです。トロント大学やカナダでの日々、感じたことを綴っています。

ブラックフライデーの夜に消費社会(とミニマリズム)について考える(後編)

ブラックフライデーの続き、後編です!ショッピングと、いよいよ消費社会についても話していきます。

 

さて、友人二人とブラックフライデーのショッピングをするため、Eaton Centre に行きました。H&MZARA、他のお店もいろいろと見て回りましたが、なかなかしっくりくるものがない!

そんな私が今日唯一購入したのは、Kiehl’sキールズ、骸骨の実験室みたいなレイアウトのお店)の美容液です。

こんな感じ↓

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最近肌が乾燥しがちだったため、買いました。シミやくすみを目立たなくする透明タイプと迷いましたが、保湿とリペア重視、ラベンダーの香りのする夜用タイプにしました。

 

え、ショッピングなのにこれだけ!しかもブラックフライデーだよ!と思った方、いると思います。今から本題に入ります!

簡単にものを買わない

安いから買う✖ →欲しいとずっと考えていたものをセールでやっと手に入れる〇

Kiehl’sの美容液も、実は日本にいるときからカナダに行ったらこれが欲しいな、と考えており、カナダに来てからも試供品を試し、それでも悩み、3か月経って安くなったタイミングでようやく購入したという次第です。

 

物が多いのが嫌いですが、基本めんどくさがりな性格から来ています。すっきりして考えることがない状態が好きなので、部屋にもあまり物を置きません。できるだけ棚や見えないところに隠します。

あとは、ここ最近考えるようになったのですが、家族の影響も少しはあるかもしれません。祖母が何でもすぐに買ってしまう性格で、祖母の家には物がたくさんあります。ここ数年、母と私が物を減らして生活しやすいように祖母の家の断捨離をしているのですが、物が多いことの大変さを改めて感じています。

また、私の実家がキレイ(めっちゃざっくり笑)ということも、私がすっきりとした空間が好きな理由の一つです。母は必要なもの、好きなものだけを買います。また、母が地震を経験したことから、我が家では、物は基本収納もしくは固定しています。内装もシンプルで、白を基調に床と家具は木製で揃えています。私は母がコーディネートした実家がとても好きです。その母にめんどくさがり要素が加わり、今の私がいる次第です笑もちろん丁寧には暮らしています笑

 

私の買い物事情

  1. 生活に必要なものは買う。なくても困らないものは買わない。今あるもので事足りていれば買いません。「あってもいい」程度は要らない。「あってもいい」=なくてもいい。
  2. 欲しくてもすぐには買わない。値段、機能性、なにより自分が使いきれるか、満足して所有することができるかを考える。
  3. 一か月待ってみて、それでも欲しければ買う。

3番に関しては、基本買うまでに1か月以上を要しています。なければ生きていけない、一目惚れぐらいでなければ購入しません。ここまで来ると自分が優柔不断なのではないかと疑います。実際、ものを買うことに関しては優柔不断だと思います笑これで自分は満足。

 

もともと自分で考え抜いて結論を出すことが好きではあるのですが、買うかどうかは自分一人で考えるのが、私流です。これいいじゃん、似合ってる、と言われると人は買ってしまいがちですよね。贈り物以外は自分基準。勧められても動じない鋼のメンタルです😎

もちろん自分だと歯止めが利かないタイプの人は、周りの人に相談して止めてもらうのもありだと思います。私の場合、食に関してはこのタイプです。止められないと、ある分だけ食べてしまいます笑

 

では、そんな私が、どのようなものだと買うのかというと、

  • 生活必需品
  • 勉強に必要なもの(iPad買いました!勉強の際のプリントアウト、環境面+WEBで調べた資料を貼り付けられる+どこでも教材やデータにアクセス可能。でも結局は持ち物を減らしたかったから笑通学で重いものを運ぶのは嫌です)
  • 自己投資、自分の成長に繋がるものや経験(この留学も!)
  • 一目惚れしたもの(本当に好きなものだから)

 

一度だけ、買わないで後悔したものは、あるシャツです。niko& の一目惚れしたのにも関わらず、なくてもいいか、と買わなかったのですが、次の年のシーズンになって買っておけばよかったと思いだすほどでした。2年前の出来事ですが、未だに覚えています。今は吹っ切れているので大丈夫です。

 

最近見たドラマやドキュメンタリー

ちょうど、Netflixで観ていた作品が、物の多さや生きづらさに関連していたことに気づいたのでレビュー程度にご紹介します。

MAID

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精神的DVから、夫と離婚し、娘の親権を獲得するために奮闘するシングルマザーのお話です。主人公は、生活費を稼ぐために依頼者の家を訪問し、掃除をする仕事につきます。大きな家に住み、豪華な暮らしをしていても夫から離婚を切り出され仕事に追われ心は満たされていない女性や、家族には恵まれているけれども、貧乏で家に物が溢れており、心が休まらない女性の家を訪れます。この二人の女性の裕福さや家庭環境には大きな違いがありますが、二人とも妊婦であり、物にあふれた生活をしています。物語内における比重も違いますが、二人は対比の対象であり、妊婦・幸せを感じていないこと以外に、ものが多すぎることを共通点として持っています。もっとも、掃除をすることがこのドラマのメインポイントではありませんが、二人とも、主人公の掃除によって心が軽くなります。

物語のメインはもちろん消費社会などではないので、話を楽しみながら観ることができます。

The Minimalists -Less is Now

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貧困家庭で育ち、大人になって安定した生活を得てから様々なものを買うようになった二人がどのようにミニマリストになったのかを追う話です。所々出てくる企業の責任者たちの言葉に驚きが隠せない…

 

環境学的側面から考えるミニマリズム

私たちを取り巻く世の中は、Consumerism (消費社会)です。消費をよしとする社会、消費することで一時的な達成感・満足感を得る社会(大量生産、大量消費)です。

服が欲しい、コスメが欲しい、これも要るかな、あれも要るかな、とキリがないです。特に大学になってからだと皆アルバイトを始めて自分のお金ができるので、いろいろ新しいものを買ったり持ったりしている印象があります。

しかし、ある映画によると、購入されたもののうち、9割が半年以内に捨てられるそうです。買う前に少し待って…せめて1年は使って、もしくは使ってくれる人に譲って捨てられる9割にその子が入らないようにしましょう…こう考えるとメルカリは本当にいいアプリだと思います!

 

自分なりに環境負荷のかかる順番に消費の種類を並べてみました↓

>は「大なり」と考えてください。

 

消費する

>環境にいい商品を消費する

>リサイクル(別の物に作り替える)

リユース(再利用)、リデュース(消費を減らす)、リフューズ(断る)ことで、そもそもの新たな消費をなくす

 

環境問題に関心がない人でも、手に取ったものが必然的に環境に優しいものであれば、環境に悪い商品の消費と比べれは、環境を守ることはできるのではないか、と考えてきました。環境にいい製品を世の中に流通させることが私の将来したいことでしたが、果たしてそれは環境にとっていいことなのかと悩まされます。

ものの消費を減らすことは、Downsizeダウンサイズ)ともいいます。ものの消費が減れば、ものの生産も減り、環境負荷も減ります。環境によい商品の開発だけでなく、ダウンサイズが広がって、皆が買い物以外に幸せを見いだし、環境に優しい世の中になってほしいです。

 

 

言いたいことが多すぎて、全然ミニマルではない記事になってしまいましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました🌿