トロント大学交換留学 Diary

トロント大学の交換留学を終えたほとりです。トロント大学やカナダでの日々、感じたことを綴っています。

秋学期を終えて。大学で学ぶこととは

トロントでは、なぜか先週雪が積もったのに、また気温が上がって土が見えています。というよりは雪が降っていたときに生徒が作った巨大雪だるまの体以外に、雪がありません笑

 

さて、今日は大学での勉学についてです。

 

秋学期を終えて、ENV100の教授から、一学期間授業を受け終えた後で、授業開始2週目くらいに聞かれた問、「なぜ大学で勉強するのか」について再度聞かれました。

Has your thinking about why you are here at a university changed throughout the course? 

入学前から、頭ではわかっていたつもりなのに、やっぱりわかっていなかった大学で勉強する意義について、現時点での私の考えを書いてみました。

 

文法上の間違いなどあるかもしれませんが(特に最後は大げさ笑)、書いたまんま載せてみます。興味があれば、ぜひ読んでみてください。

My thinking about why I am studying at university has changed that it is not just a place to absorb knowledge but to comprehend what is occurring in the current world and have a discourse. I thought university is an applied version of high school learning and academia is still far from practice but now I can say it was not true. Through taking this course and other courses, I could figure out the bond with my study and the world. 

I also felt that university is a place to elaborate our opinions or perspectives by discussing with friends or even in ourselves by writing essays. This course was especially the latter one. I first thought that corporations have to contribute more to solve environmental problems by producing eco-friendly products. However, I started to struggle to learn that consumerism or consuming itself is a problem and how I can enhance it by working for a company. Now, I believe, for those who cannot stop buying things to contribute to environmental actions, I can still produce a better eco-friendly products even if its not the best solution. One new idea I got is to enhance a long use of production by promoting and marketing the reusable or reduce-able products. 

I will be questioning to my self if my opinion is wrong or right throughout my studies in university or even after graduating. However, I would like to keep studying and seeking for a better solution to save the MOTHER earth. 

 

まとめると、

  • 大学は、知識を吸収するところではなく、実際に世界で起こっている課題について論じるところ。
  • 大学は「高校の学習の応用版であり、学問はまだまだ実践から遠いもの」ではない。
  • 大学は友人と議論したり、エッセイを書いたりして自分の意見や視点を練り上げる場所である。たくさんの視点に立つことで、自分の立場が変わったり、元に戻ったりしてもいい。
  • 大学での勉強を通して、あるいは卒業後も、自分の意見が間違っているのか正しいのか、自分自身に問いかけていきたい。

 

こう考えると、カナダの大学は日本の大学とはやはり異なります。

日本の大学では、割と高いGPAを取っていた(自分で言うな笑)とはいえ、授業を理解して深く考えるというよりは、授業をこなしている感がありました。もちろん、様々な活動やアルバイトなどとの両立があり、忙しかったこともありますが、それよりも授業が実生活や現在地球上で起きていることとあまり繋がりを感じることができていませんでした。

ラク単(簡単に単位が取れる授業)ではなく、自分が興味があり、将来に役立てられる経済・経営の分野の授業を履修していたのですが、それでも世の中とのつながりを見出すことは難しく、へぇーそうなんだ。と頭を使うだけで、自分とのつながりを感じられないまま終わってしまった授業がありました(もちろんそれでもめちゃくちゃ納得して、楽しみながら受けていた授業もいくつかあります)。

でも、それではやっぱりもったいない。なんで大学に通っているの?という根本的な先生の問いのおかげで、大学に通っている意味について、一から考え直すきっかけになりました。大学生活の入学時という早すぎる時期でもなく、就活に追われている遅すぎる時期でもなく、今この時期に、大学で学ぶ意義についてもう一度考えることができてよかったです。また、その考えが変わるような授業を提供してくださった先生方やトロント大学、交換留学の機会に感謝したいです。

 

ということで!

 

これからの大学生活で意識したいこと

  • 学んでいる学問が世の中とどう関係があるのか、関係性を見出す。
  • 何の勉強をしているのか疑問に思っても、何かしらの意味を見つける。本当に思い浮かばなければ、教授に質問する。

もちろん、これからは高学年になるため、より専門的な学問が増え、今までの広範囲に渡る知識よりは社会とのつながりは見えてくるとは思いますが、せっかくの大学、しっかり意味を理解しながら、自分の頭で考え抜きたいと思います。

 

コロナで思い描いていた大学生活を送るのは難しそうですが、まだまだ遊び(経験)も勉強も楽しみます!