トロント大学交換留学 Diary

トロント大学の交換留学を終えたほとりです。トロント大学やカナダでの日々、感じたことを綴っています。

帰国後に感じるカナダと日本のギャップ

5月10日

日本に帰ってきてはや1週間。

 

トロントでは桜の季節ですね🌸

友人の写真を見て羨んでいる今日この頃です(私の帰国前には咲いてくれなかった…)。

 

トロントと日本が違いすぎて、またどちらの生活も私にとっては日常で、正直なところ懐かしい感じはしません😅

 

しかし、やはり少しずつここは違うな、ということがあったので、それをご紹介しようと思います。

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↑友達が教えてくれた、4月末に一角だけ咲いていた桜。トロント大学のRoberts Library 前にて。

 

アルコールの取り扱い

帰ってきてまず驚いたのが、アルコールがスーパーやコンビニエンスストアで売っているということです。

 

カナダでは、アルコール取り扱い店のみでしかアルコール類を売ることができません。そのため、酒屋に入らない限りビールやワインなどを目にすることはありませんでした。

 

また、明らかに19歳以上(カナダのdrinking age は19歳)であっても、身分証明書を見せないとお酒を売ってくれません。お酒を提供するレストランだと、入店を許可してくれないこともあります。

私も一度パスポートを忘れて、取りに帰らなければならない、ということがありました。

 

日本に帰ってくると、どこにでもアルコール飲料が並んでいるため、最初は不思議でした笑

 

電車に乗る前後のカードリーダー

次に違和感があったのが、電車を降りるときもカードをタッチする必要があることです。

 

トロントの地下鉄やバス、ストリートカーを運営しているTTCは、1回3.25ドルという払い方をします(チャージ制のカードを購入すると1回3.20ドル)。

10分だけ乗っても、1時間以上乗っていても同じ運賃なので、遠くまで行く際にはお得ですね。また、2時間以内の乗り継ぎは無料でできます。

1回一律料金であるため、降りるときはカードもしくは切符を用意する必要はありません。

 

日本だと益を出る際にカードを準備しなきゃ、と少し慌ただしくなってしまいます。

トロントでは、降りる際はそのまま改札口を通るだけでよいのは、とても楽ですし、タッチエラーの対応をする必要がないため、人員削減になってよいと思います。

 

始めはカードを出すのが面倒だな、と思っていましたが、それも段々と慣れてきました。

 

また、距離に応じて払う値段が異なるのは、近くまで行く時は値段相応のため納得がいきます笑この点は日本の方が好きですね。

 

トロントで移動をするときは、よほど遠いとき以外は意地でも歩いていました。徒歩40分圏内だといつも歩いていたな。

 

屋外でのマスク

トロントでは屋外でのマスクは必要ありません。

日本では皆さんマスクをつけています。

 

トロントでも外を歩く際にマスクを着用している人もいますが、それは人それぞれ。

 

日本はマスクをつけている人の割合が高い。というよりかは、私の生活圏ではまだつけていない人をあまり見かけていません。

 

これからどんどん暑くなるので、体調に気をつけないといけません。

政府としても、2m以上離れていれば、屋外でのマスク着用をしなくてもいいという動きも出てきましたね。

 

温暖化が進み、猛暑日が増えてきているので、マスクをつけなくても良いようになってほしいです。

 

チップ文化

最後に、チップ文化について。

 

カナダではレストランなどでサービスを受けると、だいたい15%ほどのチップをつけるのが礼儀とされています。

 

これに加えて、トロントのあるオンタリオ州は税金が15%加えられます。

 

カナダでは日本のように税込価格の表示義務がないため、表示されている金額プラス30%ほどを払うことになります。

3割増しってかなりですよね。

 

外食時は皆学生なので、頭を抱えていました笑

もちろんそれがカナダの当たり前なので、従っていました。

郷に入っては郷に従え、ですね。

 

 

もちろんこのチップ文化、良い面もあります!

  • 従業員は賃金以外に収入を得ることができる。
  • 客はよいサービスを受け、気持ちよく時間を過ごすことができる。

 

正規雇用でなければはやはり生活に必要なお金を稼ぐことは難しいです。

カナダでは特に、移民など正規職に就くことが難しく非正規雇用の人も多い中で、自分の頑張り次第でお給料プラスアルファで収入源があるというのは、彼らの生活を守ることになります。

 

また、日本の飲食店に行って感じたことですが、おもてなしの文化が見られるところが多いですが、お店によっては接客があんまりだったりもします。

 

カナダでは、チップのためにとてもフレンドリーで気を配っていろいろサービスをしてくれるところがほとんどです。

逆に、十分な量のチップを払わなければ、何が悪かったのかと聞かれることもあります。

 

どのようなレストランでも、接客が期待できるのがカナダの良いところ。

店員さんにはよりますが、チップがなくても気持ちよく自然に客に対応できるのが、日本の良いところだと思います。

 

デジタル化

帰国して様々な手続きをするうえで、日本はまだまだ紙媒体が多いな、というのも感じたことのひとつです。

役所まで行って書類を発行してもらわなければいけなかったり、データを送ればよいものを印刷して提出するよう求められたり。

 

対してカナダは、ほとんど全てがオンラインでした。

 

例えば、新型コロナウイルスのワクチンを接種した際も、申し込みはすべてオンライン、接種証明書も接種後5分後にメールに連絡が来て、ログインするとダウンロードができるようになっていました。

 

hotorinomotif.hatenablog.com

 

また、その後は入店の際にスマホにあるQRコードを見せるだけでよい(現在は接種証明書の提示は必要ありません)など、紙が必要な場面はあまりなかった気がします。

 

日本もデジタル化が進めば、働いていて時間がない人もわざわざ役所に行って並ぶ時間がなくなります。

その他の場面でも、システムを整えることで仕事も減り、人手不足の解消、また過労も減るのではないでしょうか。

 

ただ、日本社会の保守的な仕組みもそうですが、セキュリティ面でも強化の必要はあるとは思います。

カナダの重要書類のデータにはほとんどといってよいほど、加工防止や、ファイルを開ける際のパスワード入力、2段階認証などが施されています。

セキュリティ面は解決方法があるため、ぜひ日本でもデジタル化が進んでほしいですね。

 

一方で、カナダでオンラインで手続きを進めていた際、パソコンやスマートフォンを持っていない人はどうするのだろう、という疑問もありました。

 

もちろん、そのような人向けにサポートなど、対処方法は用意されていたのですが、「パソコンやスマートフォンを持っていることが当たり前。持っていないのは少数派」というように感じ、少し機械的で人間の温かさが感じられないような気になりました。

 

そのため、カナダのようにオンラインベースにするのではなく、

日本では役所で手続きもできるし、オンラインでも手続きができますよ、というスタンスでアナログとデジタルの共生があればと思います。

 

2021年度の確定申告は、その流れになっていたので個人的には嬉しかったです。

もっとほかの分野でも広がるといいなぁ。

 

最後に

こうして比べてみると、異なる点が様々ありました。

 

文化や生活の違いに気づいたのも、日本からカナダに行ったときよりも、カナダから日本に帰ってきたときの方が敏感だった気がします。

これがいわゆる逆カルチャーショックなのか…?

 

今回は、ハード面、目に見える部分についての日本とカナダを比較してみました!

 

私の中での内面、心、マインドセットについてのギャップは、正直あまりないように思います。

むしろ留学前の方が、日本で生きづらさを感じていたかも笑

 

恐らくカナダで8か月過ごしたことで、周りを気にしない、学業に追い込まれていた状態で、すべきことを淡々とこなすなどという姿勢が自分に根底から身についたからかも、と思ったり…

 

機会があれば、こちらについても記せたらと思います!

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました!!