トロントでペルシャ料理に挑戦!
2022年4月17日(日)
期末試験期間ということで、勉強もしなければいけないのですが、トロントでの生活も数えられるほどになってきました。
そのため、勉強もしつつ、大切な友人たちとの時間を大事にしている今日この頃です。
今朝は、自室で勉強。
午後からは図書館に行って友人と勉強しました。
イースター、日曜日にも関わらず、たくさんの人が勉強に励んでいました。
さて、しっかり勉強した後で友人たちとディナーへ。
様々な人種、文化が集まるカナダでしかできないであろうということで、ペルシャ料理に挑戦してみることにしました!
友人たちものりのり♪
行ったのは、Yonge Street (ヤング)にあるDarvish というレストランです。
Yonge にあるお店は、多国籍なところが多いです。
韓国料理やベトナム料理など、様々なレストランがあります。
もちろん、日本料理もあります。
店内はこんな感じ。
想像以上に綺麗でした!
これがペルシャの雰囲気なのかな~
ドリンクは、マンゴージュースとヨーグルトドリンクです。
このヨーグルト、ケバブの味が濃いだろうと、インド料理のスラッシー感覚で頼んだのですが、独特な味でした。
ヨーグルトに水、塩、ミント、その他を加えて作るそうです。
私はマンゴージュースを頼んだので、友人に一口もらいました。
いい経験になった笑
一人は頑張って飲み干していました。
お肉もシェアしたのですが、すべてとても美味しかったです!
特にラム肉!
羊の肉は苦手な人が多いですが、ここのお肉はあっさりしていてとても食べやすかったです!
北海道のジンギスカンよりくせがない感じといえば伝わるでしょうか?
店員のおじさまがとても親切な方で、ケバブの食べ方、ヨーグルトドリンクの作り方などをいろいろ教えてくれました😊
そしてなんと食後のデザートのサービスまでつけてくれました!
これ、僕がつくったんだよって。
コーンスターチとアーモンド、シナモン、サフランで作ったプディングだそうです。
甘くて美味しかった~
濃い料理の後の甘いスイーツは絶品ですね。
ありがとうございました!
おじさんも優しいし、料理もおいしい、最高のレストランでした。
値段もケバブ料理だと18ドル~22ドルほどでお手頃。
お腹いっぱいになる量です。
早速、友達におすすめしています。
もっと早くこのお店に出会いたかった。
メロン色の空を見ながら帰宅。
夜の8時でもこの明るさです。
ちなみに寒いのは寒い。ダウンコートはまだ要ります。
ペルシャ料理では、Farewell だからここは僕が出すよ、と友達がお金を出してくれました。
そのあとのタピオカも別の友人が。
感謝を伝え、日本に行ったときに美味しい寿司をおごってねと言われ、絶対に来てねと約束しました。
友人の口から、お別れの言葉を聞くととても寂しくなりますね。
同時にこの時間は永遠ではないんだ、precious なのだ、とも思わされます。
冗談を言って、楽しく過ごした時間だけれど、その何気ない時間を大事にしてくれたこと、何気ないようにお互い接している中で、心の奥では互いを想いあっている、想ってくれている、ということが伝わってきて、涙が出そうになりました。
感謝しかありません。
また一つ、素敵な思い出が増えました。
そして、かけがえのない友達ができました。
ありがとう。
また必ず再会しよう。
思い描いていた留学生活ではなかった!?
留学生活、思っていたのと全然違う!!
留学前、そしてトロントについてから1か月ほどは、留学ではたくさん友達ができてパーティにも行って、遊んで、もしかしたら恋もあるのかも、などと期待していたのですが、実際の留学生活はそのような想像とはかけ離れたものでした。
自分も含め、みんな勉強づけの毎日。
課題のみならず、授業前の予習としてリーディングが課せられます。
課題もその都度エッセイなどと時間のかかるものが多いため、たくさんの時間を費やします。
秋学期は生活に慣れるため、履修授業数を3つ(最低履修数)に絞っていたのですが、周りの現地生は5授業取っており、皆忙しく、なかなか遊びに行くこともできませんでした。
現地生は、毎学期5つの授業をコンスタントに取らないと4年で卒業できない+専攻決めに成績が関わってくるため、もっと大変です。
冬学期は4つ授業を取っていたため、慣れたとはいえやることはたくさんありました。
カナダ、特にオンタリオ州はコロナの規制も厳しかったですし…
普段の生活もかなり制限されていました。
そのように自分も周りも勉強に追われている中で、インスタグラムを見ると友達がみんな楽しんでいるんですよね。
ヨーロッパに留学に行っている友人たちは、EU内をたくさん旅行したり、留学生やシェアハウスの集まりなどでとても楽しんでいました。
他の北米の大学に行っている友人たちも、ザ・海外な留学生活を送っており、あれ~私は?と思っていました。
話してみると、トロント大学に留学しているほかの日本人も同じように感じていたようです。
かのトロント大学だからですかね笑
ですが、もちろん私も気分転換に少し外出して景色を楽しんだり、長期休みに旅行に行ったりしていました。
それをインスタグラムにあげているので、逆に、私も、自分が友人たちに対して感じていたように思われているかもしれないとも思いました。
俗にいう「インスタには裏側がある」、という現象ですね。
いいところしか上げないのが多いSNSなので、それに気がついた(再認識?した)とき、環境は違えどみんなそれぞれの場所で勉学にも励んでいるのだと思えるようになりました。
それ以前に日本にいたときの普段の活動から、尊敬もしている友人たちなので必ず勉強も生活も頑張って充実した生活を送っていることと思います。
そんなこんなで、なんでトロント大学に来たんだ…!と思ってしまう日もありましたが、自分は自分、他人は他人と思い、今しんどい分、それだけ自分は成長しているんだと自分を奮い立たせながら、勉強にはしがみつき、一方で自ら生活を楽しもうと日々を計画しながら過ごしていました。
トロントに来て、自分の "LIFE" をマネジメントできるようになったのは、自分の中で大きな学び、成長だったと思います。
(日々の生活という意味も、人生という意味も含めたかったので、LIFE という単語を使いました😊)
まだ留学は終わっていませんが、留学を通して感じたことを書かせていただきました!
あぁ、まだトロントにいるけどこの空がすでに恋しい…
トロント大学・寮での洗濯について / 洗剤はどこで手に入れる?
日本では新学期が始まりましたね。
学生の皆さんはご入学、進級おめでとうございます!
トロント大学では最後の授業が終わり、期末週間真っ只中です。
私はというと、レポートを書くのに集中力が途切れてしまったので、気分転換にこの記事をかいている次第です笑
ということで、今回は寮での洗濯についてご紹介します。
寮の洗濯室はこんな感じ!
私の寮には、地下に洗濯ルームがあります。
洗濯室はこんな感じです!
洗濯機4台。乾燥機3台。
洗濯機用のカードにあらかじめお金をチャージし、タップして利用料を払います。
洗濯機は1回2.5ドル、乾燥機は1回2.25ドルです。
ちなみにチャージは、カレッジごとの寮フロントデスクにある機械でチャージします。
クレジットカード、現金ともに使えます。
一回のチャージの最低入金額は10ドルでした。
私の住んでいるカレッジ(寮から出たら、詳しくご紹介できればと思います😊)はこのようなシステムです。
洗濯カードも会社に委託しているようなので、基本、トロント大学内の寮の洗濯事情は同じなのではないかと思います。
洗剤の購入
洗剤は様々なところで購入することができます。
写真はカナディアンタイヤのもの。
他にもスーパーマーケットや薬局(Shoppers Drugmart) でも購入できます。
液体タイプとジェルボールタイプが主に並んでいます。
私はというと、洗濯時の持ち運びのしやすさや手間を考えて少し高いですがジェルタイプを使っていました(洗濯をするのに3階から地下に移動する必要があったため)。
洗濯かご
洗濯かごは必須です!
私の周りでは、大きめのバスケットを持っている人が多かったのですが、いろいろと荷物が多い留学生には、イケアの買い物バッグがおすすめ!
留学先についてから購入したとしても、置いて帰って捨てられるのは心苦しいですし…
(リサイクルやリユース、環境によいと言われる製品を使う以前に、そもそも必要でない物を買わないことが、より環境に良いのではないかという考え🌿)
エコな話はさておき、イケアの買い物バッグの良い点は…
・折りたたむとかさばらない
・軽い
・大容量
そしてなんといっても、他の用途で使えるのが大きい!
洗濯バスケットだと洗濯物を入れるくらいしか使い道がなく、保管スペースもとりますが、イケアのバッグだとスーパーでの買い物にも使えます。
私は部屋で筋トレをする際に、お尻や手の下に敷いて、腹筋運動やプランクをすることもありました笑
部屋が小さい + 物を極力持ちたくない 私にとっては、なくてはならないアイテムです。
乾燥機にかけるか、かけないか問題
洗濯室に乾燥機もありますが、私は乾燥機は使いませんでした。
理由というよりかは後から気づいたメリットですが、
・室内の加湿作用
・衣服にダメージを与えない
・洗濯代が半減される(洗濯機は1回2.5ドル、乾燥機は1回2.25ドル)
・電力消費の削減🌿
などがあります。
カナダの冬は乾燥するため、のどを守るためにも部屋を保湿する必要があります。
とはいえ、加湿器は寮についていません!
そのため私は、洗濯をするときは洗濯物で、それ以外はタオルを濡らして部屋に干していました。
また、乾燥機にかけると、服が縮んだりごわついたりします。
洗濯代もかかります。
節約を第一に意識していたわけではありませんが、ただでさえ留学にかかっている費用は大きいので、ここでセーブできるのは嬉しい。
このように、諸々の理由で、洗濯物を干す時間を短縮するよりもメリットがあったので、私は乾燥機を使いませんでした。
入寮直後に、試しに一度乾燥機を使ったことがあったのですが、少し濡れている箇所があったというのも理由の一つです笑
新学期開始から皆が使いだして、直ったとの声も聞きますが、メリットを考えるとまぁ使わなくてもいいかな、と。
あとは、洗濯物を干すのが好きだから。
授業の前に洗濯をすることで、授業前に一つ、一日の中で達成したことが増えて気分がよくなります。
音楽をかけながら、ラジオを聞きながらの洗濯物干しは、いい気分転換になっていました。
次から次へとメリットが出てきます笑
一石二鳥どころか一石五鳥ですね笑
長くなりそうなので、今日はこの辺で。
本日もお読みいただきありがとうございました!
帰国まであと2週間。
あと何回洗濯できるかな。
トロント生活、シャンプーとコンディショナー比較!
皆さんこんにちは!
今日は、トロント生活編!シャンプーとリンスについてレビューしていきたいと思います。
トロントに来てから使用したシャンプーは全部で2種類です!
どちらも Shoppers Drugmart (ショッパーズドラッグマート)で購入しました。
1本目:OGX
トロントに来てすぐに使ったシャンプーとリンス
髪の毛に潤いを与えてくれますが、翌朝のうねりが気になりました。リピートはなし。
このシリーズのアルガンオイル(水色の容器)は有名みたいです!
私の友人は合わなかったと言っていましたが…
2本目:L’OREAL
2セット目のシャンプーとリンス
髪の毛が真っ直ぐになります。寝癖もびっくりするほど全く付きませんでした。
ただ、使い始めは少し乾燥、髪の毛のパサパサ感が気になりました。髪の毛がそれに慣れるまで1ヶ月ほどかかったと思います。
ただ、私の髪の毛との相性はよい方だったのではないかと思います😊
私の髪の毛は
・量が多め、ロング
・地毛は黒髪ストレート
・暗めのブラウンに染めている(ブリーチはしたことがありません)
です!似たような髪をお持ちの方の参考になれば嬉しいです!
日本のものを持っていく?
髪質によっては、日本のシャンプーやリンスを持って行くのもありかと思います。
友人はカナダに来て4年が経ちますが、シャンプーが合わないということで、毎年日本からストックを持ってきているそうです。
私は、スーツケースが重かったというのと、せっかくだからカナダのものを試してみたい!という点から、日本からは持ってきませんでした。
ですが、シャンプーとの相性がわからない、相性がよくなかった場合使いきるまでストレスになったり、使わないと決めた場合(友達に欲しいか聞いてみるのも🙆♀️)は、また合わない可能性を持ちながらの購入になってしまいます。
スーツケースの容量と重量が許すなら、日本から持っていくのも安心かもしれません!
参考程度に↓
ロングヘアで、毎日シャワー、一人で使用する場合の目安としては、
4か月で、500mlのものを使うという消費スピードでした。
こちらで購入した2種類は、それぞれ約400mlと600ml 。
もし日本から持っていくことを考えるのであれば、4か月留学だとシャンプーとリンスを1本ずつ、8か月留学だと2本ずつでちょうど使いきれるかと思います。
(私はリンスの減りが早い傾向にあったため、不安であればプラス1してもいいかも)
美容院事情
ちなみに私はこちらでは美容院には行きませんでした。
周りのアジア圏出身の友人たちの中では、トロントで美容院に行ったことのある人とない人の割合は、2:8くらいの印象です。
もちろん、日本人の美容師さんがいる美容院もいくつかあるみたいで、そのクオリティも良いので、滞在中に行ってみるのもありです!
友達はきれいにカットしてもらっていました😊値段は少し高めと言っていた気がします。
番外編
トロントに到着してすぐは、準備で忙しく買い物が回りきれないかもしれないので、私は日本の薬局で旅行用シャンプーリンスセットを購入していきました。
Essential は香りも使い心地も良かったです。
保湿のため、ドライヤー前後にヘアオイルをつけていました。効果があったのかはよくわかりませんでしたが、何でもオッケー👌
帰国後のヘアカットが楽しみです。とりあえず量を減らしたい!
AGO アートギャラリー・オブ・オンタリオに行ってきました
4月3日、友人と少し遠出して散策をする予定でしたが、雨の予報だったため急遽、トロントダウンタウンにある美術館に行ってきました!
Art Gallery of Ontario
アートギャラリーオブオンタリオ
25歳以下は無料で入場できます。
とても嬉しいですね。
ちなみにトロント市内にある博物館・美術館は、学生の入場料がタダのところが多いです。
同じくダウンタウンにあるロイヤルオンタリオ博物館も、毎週水曜日は学生証を見せると無料になります。
学生に、美術、そして様々な作品や文化に触れてほしいとの思いがあるのではないでしょうか。
博物館が大好きな私にとってはとても優しく素敵な街です。
↑入口。
1階(時代別の作品たち)
一階は、絵画がメイン。
それぞれのブースで壁の色が違っており、空間自体も楽しむことができました。
写真は手前から、白・青・黄色。他にも様々な色があります。
真ん中の広間を囲んでグルっと一周展示場があります。
時代やテーマに沿って展示スペースが分けられていました。
後半で、キリスト教に関する木彫や石彫の像や、中国の酒瓶のようなものの展示があったのですが、そのあたりは照明なども暗く、自然と厳かな気持ちになりました。
恐らく私たちはルートを間違えて、現在から過去へ逆戻りしていました。
しかし、特に順路は決められていないため、過去に戻っていく回り方をするのも面白いかもしれません。
2階(現代、カナダの作品)
2階以上は現代の作品を扱っており、1階とは全くことなる雰囲気でした。
ここで見た絵画は、カナダ出身の芸術家やカナダの風景を題材にした作品が主で、
トロントに来てからの景色、バンフ、カルガリー、ホワイトホースなど旅行先で見た景色を思い起こさせるものがたくさんあり、この1年が懐かしく感じられました。
草間彌生さんの展示スペースができるみたいですね。
作品が見られるのかと期待しましたが、準備中でした。見たかった!
先住民族の展示
先住民族の作品もたくさん展示されています。
シンプルなデザインと独特の色使いで、先住民文化と言われるまでは一作品として見ていました。
このギャラリーのよいところは、先住民族の文化を先住民のものとして展示するのではなく、他の作品と同じように展示している点にあると思います。
私の印象としては、ニュージーランドではマオリ(ニュージーランドの先住民族、ラグビーのハカでも有名)
の文化を観光に用いている印象も否めなかったのですが、
(もちろんマオリの文化を残そうという取り組みは素晴らしいと思いますし、私自身もNZを訪れた際、マオリの文化を知り、楽しみました)
カナダでは、特別扱いをせずに一民族として尊重されているように感じました。
カナダでは至る所で、それぞれの文化を当たり前に受け入れる姿勢が見られます😊
こちらの記事もぜひ読んでみてください。
建物がとても広く、部屋もたくさんあるので迷路のようでした。
全部回り切れていないのではないか、と不安になる…笑
最後はお土産屋さんで、
日本にいる仲良しのオーストラリア人の美術の先生にお土産を購入。
アボリジニアートを以前見せてくれたので、カナダの先住民族のアートの絵が施されたポストカードを選びました。
ヨーロッパの絵画も美しいですが、民族アートにも魅かれます。
ディナー
そのあとはイタリアンレストランでピザとパスタを。
Terroni というお店です。
ピザは少し噛み切りにくかったですが、パスタがとても美味しかったです。
トロント生活も残りあと3週間。
友人と名残惜しさを語りながらも、たくさん写真を撮って帰りました。
University College の図書館に潜入
トロント大学、University College の図書館に行ってきました!
University College は、トロント大学にあるカレッジの中の一つで、トロント大学を象徴する建物になっています。
トロント大学正門から芝生を前に、綺麗に見える位置に設計されています。
(私が留学している2021年、2022年は芝生は工事中で写真は撮れませんでした)
厳かですね。
中も木調で落ち着いたデザインです。
うっとりする螺旋階段。
さて、2階には図書館があります。
扉を開くと…
いきなりモダン!洗練されています。
吹き抜けがあり、図書館内でも2階になっています。
低めの椅子に座って、リラックスして作業できるところも。
さて、これにて、授業の復習をしようと思います。
ではまた~
出身地を聞かないのは、暗黙の了解!?
本日のテーマは、タイトルにもある通り出身地についてです。
Where are you from?
トロントに来てから初めての自己紹介は、寮の階のメンバーに向けてでした。
そこで、んん?と感じたのが、皆、I’m from 〇〇. がなかったということです。
私は、I am an exchange student and I am from Japan. と言ったのですが、自分の出身地を紹介していたのは40人中数人でした。
日本では、海外から来た人に会うとまず、Where are you from? と聞きますよね。
そこからその国について話したりと、この質問は会話の入り口になることが多いような気がします。
しかし、ここトロントではほとんど出身地を聞くことから話し始めることはありません。
メジャー(専攻)は何?何の授業を取っているの?と聞かれ、
自分は留学生で、ここでは専攻はないから興味のある授業を取っているよ、と説明して初めて、「そうなんだ、どこの国から来たの?」と聞かれます。
大学外で出会った人たちも、基本的にそういうスタンスでした。
やはり、多国籍な国だからですね。
様々な人種があり、その中でも代々住んできた人、国籍を取得した移民、カナダ国籍ではない移民、私のような留学生やワーキングホリデーで来ている人など、多種多様な人がいます。
出身地がどこかを聞かないのは、相手がカナダ出身かもしれないこと、それ以前に皆バックグラウンドは様々だとわかっており、それが当たり前だと受け入れているからだと思います。
その代わり、Where is your hometown? や Have you lived here for your whole life?
実家はどこ?生まれてからずっとここに住んでいたの?
などと聞いたりします。ただ、この質問も仲良くなってからすることが多かったです。
逆に言えば、最初の友達作りの際に、日本人だからと興味を持ってもらえることは、想像していたより少なかったです。
自力で友達を作っていく必要がありました笑
あとは、中国系の人や、中国語を学んだことがあるという初対面の友達に、中国語で話しかけられることがありました。
嬉しいけど、ちょっと違う笑
そのようなときは、I don't speak Chinese. (中国語は話せません)と伝えます。
I'm not Chinese. や、I'm Japanese. は直接的で、少し失礼ではないかと個人的には考えています。個人的には、国やその国の人ということを強調して、否定しているように聞こえるため、私は好みません。
Land Acknowledgement
カナダでは、先住民族がもともと住んでいた土地に私たちが住んでいる、という認識をしています。
このことを Land Acknowledgement といい、大学の授業が始まる前やイベントの開会式、博物館など、その都度 Land Acknowledgement の文を読むことで、「自分たちはこの土地にやってきて、住ませてもらっている」という認識を深めます。
なぜこれを毎回するのかがわからない、と言っていたトロント育ちの社会人の方もいましたが、私は、Land Acknowledgement がとても素敵な取り組みだと思います。
自分たちが後から来た者であること、先住民の人々を苦しめた過去があることを認め、彼らを尊重して共に生きる、ということを自然な感覚として身につけることで、皆が生きやすい社会になるのではないでしょうか。
さて、日本はどうなのでしょう。
琉球やアイヌの人たちの権利や文化は、尊重されているのでしょうか。
ちゃんと、子どもたちや大人も彼らについて学び、知っているでしょうか。
もちろん、それぞれの地域に先住民族がいるカナダとは違い、日本には地域的にしか先住民がいません。
それでも、歴史的にいう「倭人」が彼らを苦しめたことが現在から切り離して捉えられていたり、文化が十分に守られ、尊重されているとはいいがたかったりします。
過去を過去として捉えるのではなく、現在に至るまでどのようなことがあったのか、現在はどうなのか、どのような理解が必要なのかを考える必要があると思います。
これが政治(法律)にも、人々の生活にも反映されているのがカナダです。
最後に
留学に行って様々な人がいることに驚いた、という話をよく聞きます。
ですが、(とてもありがたいことに)高校時代にさまざまな国の人と接する機会があった私は、カナダに来てから、人種が多様であること自体には、それほど驚くことはありませんでした。
むしろ、日本で周りをみると日本人がほとんどであることが少し怖かったほどです。
私は、トロント・カナダに来て、人種の多様性よりも、多様性を当たり前として生活し、人と接する文化に感銘を受けました。
これが、人種の坩堝と、パッチワークの違いなのですね。
パッチワークと聞くと、カナダに来るまでは、それぞれルーツを持つ文化が確立したうえで共存することだと思っていました。
もちろん、そうではあるのですが、それが人々の考えや心に溶け込んでいることこそが、人種のパッチワークなのだと感じました。
説明しづらいですが、表向きではなく、人々の内から自然とそのような意識が根付いているというイメージです。
日本では、日本で生まれ育ったり、日本に長年住んでいるのにも関わらず、見た目で判断されてしまうことはまだまだあります。
他人を区別せずに皆同じだと自然に受け入れることは素敵です。
日本も、少しずつそうなればいいな。