トロント大学のオンライン授業はどのようなものなのか?!
1月10日から冬学期スタート!
ということで、新学期が始まる前に秋学期に私が受けていた授業の形態をご紹介します。
2021年秋学期、まだまだオンラインの授業も開講されていたので、今回はオンライン授業がどのように行われていたのかについて、書きたいと思います!
オンライン授業の形態
オンライン授業の形態は、大きく分けて2つあります。
- Synchronous(同時双方向型、いわゆるZoomやMicrosoft Teams を使用したもの)
- Asynchronous(録音授業、時間があるときにいつでも視聴可能なもの)
です。
Asynchronous(録音授業)
Asynchronousは、1週間に1度、教授が講義を録音し、それを大学のポータルサイトにアップロードします。その授業を見て、Readingや課題をします。
いつでも見ることができる、理解できるまで繰り返し見ることができるというのが利点ですが、その反面どんどん授業がたまっていってしまいます。これは日本の大学でも同じですね笑
友人(特に授業が多い理系の友達)は、試験前に何授業も見ないといけない💦とよく嘆いていました。
対策としては、時間割の中に、動画を観る時間を組み込んでしまうことです。
Synchronous(同時双方向型授業)
ZoomやMicrosoft Teamsを用いて、決まった時間にパソコン上で出席をします。
大人数授業では、授業中はカメラとマイクを切るように指示されます。授業の裏で、チャット機能を使って、質問や議論などもされることがあります。TAという博士課程の授業アシスタントがおり、その人たちも授業中の質問や議論に対応してくれます。
ブレークアウトセッション
時々、授業内でグループに分かれて案を出し合う、という作業をすることがあります。Zoomだと、ブレークアウトセッションを使用することになるのですが、班によっては、誰も発言しないということも…全員が全員、意欲があるわけではないのですね笑
私はそのようなときは、自分からファシリテートしていましたが、人によっては「あの班誰も話さないからこっちのグループに移動してきた」という人もいました。なるほど、そういう対応の仕方もあるのか、と感心しました。自分の学びを一番に考えた行動だな、と思いました。
一方で、図書館など喋ることができないところにいるから、チャット機能を使って意見をたくさん出してくれる人もいます。
Synchronous の授業では、学生が授業に参加しているという臨場感を得てもらうためにさまざまな工夫がされています。
まず第一に、教授の話し方がわかりやすいのと面白い。画面越しということで、かなり意識して喋っているのではないかと思います。
次に、アプリを使って意見をそこに出していく、というスタイルです。
ENV100という環境学の授業では、Mentimeterというサイトを使い、「今日の気分は?」という導入質問から、「この中で、〇〇なのは何でしょう」という先週の授業の振り返り、授業中のクイズなどをしていました。
サイトが集計をすぐに取ってくれ、クラス全体の意見や答えの分布なども知ることができ、面白かったです。
もうひとつのENV222の授業では、TopHatというアプリを使っていました。これは、だいたいはMentimeterと似ていますが、だたクイズをするだけでなく、選択肢の並び替えなどもでき、先生が生徒の考え(環境に関する要因について、自分に近いものの順に並び替えるなど)を知るアンケートとしても使われていました。
出欠確認、一問何点などと点数を決めることもできるので、本当にその場で授業を受けているのか、もこっそり集計されていました笑
実は、オミクロン株の拡大によってトロントの政策が変わり、1月31日までは対面授業は原則なしとなってしまいました😢
2月になって、大講義をみんなで受けられるようになってほしいです。