The Freedom Convoy。トロントでもワクチン義務化反対・コロナ規制緩和のデモが行われています。
カナダの首都オタワでは、1月最後の土曜日からワクチン義務化反対、コロナの規制緩和のデモが行われており、1週間以上続いています。
夜通しクラクションが鳴り、店のガラスが割られる被害もあったそうです。途中から暴徒化した人たちも現れています。精神的被害を訴える人も。
そんな「The Freedom Convoy」が、2月5日土曜日にトロントにも来、デモが行われました。
※Convoyは集団、という意味で、ここではトラックの集団によるデモを表しています。
デモ2日前(木曜日)
The Freedom Convoy がトロントでも行われるという呼びかけがあり、私の所属しているカレッジからは、
・極力、外には出ないこと。
・出歩く際は、警備員(security)を呼ぶこと。
・実家に帰れる人は帰ること。
私が住んでいる寮に関しては
・メインエントランスの封鎖。
・車の送迎場所の封鎖
と言われました。
主に私のカレッジがデモが行われる通りに面しているため、大学全体としては、オンライン授業の続行などの発表はありませんでした(予定では週明けから対面授業に移ります)。
しかし、大学施設の閉鎖、カギによる出入りなど、大学にも影響は出ています。
デモ前日(金曜日)
この日は、しばらく外出できなくなるかもということで、生活必需品を買いに行きました。その帰り道では、すでに警察が道路を封鎖しており、少々渋滞気味でした(私は徒歩だったため影響はなし)。
寮に帰ると、前日にも関わらず、お昼ごろからすでにトラクター(次の日の朝、農家の人たちだったと知りました)がQueens Park Cres 通りに並んでおり、クラクションを鳴らしていました。
17時を過ぎた頃から、ひっきりなしに鳴るようになり、精神的に音から影響を受けていました。ですが、母と電話しているうちに音に慣れ、不安は和らぎました。
19時に一度音が止みましたが、19時40分ごろ少しの間クラクションが鳴っていました。
夜は静かで、眠れてよかったです。近くに住んでいる友人たちと、情報共有をして過ごしました。
デモ当日(土曜日)
朝起きてから緊張していたのですが、昨日のトラクターはいなくなっていました。静かな朝でした。
しかし、12時頃から人が増え始め、13時半にはQueens Park Cres はデモ隊であふれかえっていました。私たちの寮の前では道路封鎖のためトラックは止まっていませんでしたが、少し離れたところからクラクションの音が聞こえてきます。
カナダの国旗やプラカードを持って歩く人、ブザーを鳴らす人、叫んで抗議をしている人がいます。
大学の敷地に入れないように黄色いテープを柵に貼っていたのですが、それを無視して寮の敷地内に入ってくる人がかなりいました。ドアの前に座り込む人も。これはさすがに怖かったです。
食事は別の建物に取りに行くのですが、そこから帰ってきた寮の友達が、デモ隊の一部が近づいてきて怖い思いをした、と言っていました。
封鎖されているメインエントランスとは別のドアでも、ドアを叩く人がいたそうです。
この後、ドン(寮の各階リーダー)からそのドアも使わないようにと連絡が来ました。
友人と、騒音を避けて散歩に行こうかと話していたのですが、それはやめておこうとなり寮内の図書館で勉強していました。
夜は20時半頃までクラクションが鳴っていました。しかし、その時間には寮の前の道で歩いて抗議する人の数は少なくなっていました。
その後は数回抗議の声が聞こえただけで、寝る頃には静かになっていました。
デモ翌日(日曜日)
Queens Park という公園(デモの中心)内で、カナダの国旗を持った人が30人ほど集まっているのを見ましたが、特に何もしていませんでした。ただ集まって話している、という印象です。
通りでは時々、デモをしている人がちらほら歩いているくらい。
トロントでのデモは平和的に終わったようです。ほんとうによかったです。
The Freedom Convoy がトロントにも来るという発表を受けてから、カレッジが迅速に対応を通達してくれたので、その分不安は減ったのではないかと思います。
ちょうど皆が心配しだしたタイミングで、全ての対応を決めてアナウンスしてくれたので。これが遅れたりしたら、生徒の間で混乱が起こっていた可能性もあるので、カレッジの素早い対応に感謝です。
オタワではまだまだ The Freedom Comvoy が続いているようで、緊急事態宣言が出されていました。かなり危ない状況なのですね💦
一刻も早く、オタワの人たちが安心して寝れる日が来ることを祈ります。
※トロント大学では、予定通り月曜日から対面授業が再開されます。学校施設も完全に復帰しました。